Column
美しい肌や髪、爪のために必要なのは、何といっても「タンパク質」です。
カラダの材料となるタンパク質が豊富に存在してこそ、肌や髪など命に直接関係のない部分にも栄養が行きわたり、美しい身体を保つことができます。
しかしタンパク質といっても、様々なものがあります。
その中でも美容にとって重要な役割を担っているのが『コラーゲン』です。
私たちの身体は60兆個もの細胞から作られています。
細胞の外には細胞どうしをくっつける接着剤のような物質が存在し、コラーゲンはその主成分なのです。
しかし30代を境に身体の中のコラーゲンはだんだんと減少していき、コラーゲンが主な裁量となっているところに老化のしるしが現れてきます。
肌のたるみやシワ、髪のツヤの不足や髪が細くなる、爪が割れやすくなる。
こういったものはみんな、コラーゲンの不足を示すサインなのです。
コラーゲンは主にアミノ酸から構成されるたんぱく質です。
体内でコラーゲンが合成される時ビタミンC・アルギニンが重要な役割を果たすので欠かせません。
十分なタンパク質に加えてビタミンCとアルギニンを摂取することで、体内におけるコラーゲン合成は十分に高まってきます。
しかし30代以降はそれに加えて「外部からの摂取」も行うようにしたいところ。
コラーゲンを摂取してもアミノ酸にまで分解されてしまうため、カラダのコラーゲンにはならないという意見があります。
しかし最近の研究によれば、コラーゲンを摂取することで体内でそれがペプチドに分解され、そのペプチドが様々なシグナルを送ることにより、体内におけるコラーゲン合成がさらに高まると報告されています。
実は「コラーゲンを合成しやすいトレーニング」というものも存在します。 それが「エキセントリックトレーニング」いわゆるネガティブです。
ネガティブとはダンベルを持ち上げて腕を鍛えるアームカールのような筋トレでいう、ヒジを伸ばしてダンベルを下げる動作のことを指します。
ネガティブ及びストレッチ刺激によってc-fos やc-jun、MGFなどの成長因子が発現するのでバルクアップの際にはネガティブやストレッチエクササイズを重視するよう、推奨しています。
しかしそれだけでなく、コラーゲンの合成能力もこういったトレーニング法によって高まるのです。
ただし問題はオーバーワークです。
ネガティブエクササイズは容易にオーバーワークとなるため、やり過ぎはかえってケガの原因になることも。
オーバートレーニングを防ぐためにも休息や適正な頻度、十分なカロリー摂取を心がけましょう。