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コラム

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健康 2022.03.11

腸の「SOSサイン」を読み取れば不調に気づける!

腸のさまざまな役割や機能、身体との深いつながり、腸をめぐるネットワークの幅広さを考えると、もし、心と身体に不調が生じれば、少なからず腸にも影響が出てくるものと考えられます。

つまり、腸から発信されるSOSのサインを読み取れば、普段なら気づかないような不調に気づくこともできるということです。

そこで今回は腸が発する9つのSOSサインについて具体的に説明します。

 

健康維持のポイントは「傾腸(けいちょう)」にあり!

健康維持のポイントは「傾腸(けいちょう)」にあり!

では、腸が発信する不調サインには、どういうものがあるでしょうか?最も代表的なのは、下痢や便秘です。

腸内細菌のバランスの乱れ、精神的なストレス、感染症やアレルギーなど、心と身体のあらゆる問題への反応として、下痢や便秘という症状が現れます。

このような症状が1ヶ月ほど長引くようであれば、病院で診察を受けた方がよいでしょう。

このほか、「お腹に張りや痛みがある」「肌ツヤが悪い」「短期間での体重の増減」「ゲップや胸やけ」「おならが増えたり、臭くなったりする」など、腸はさまざまな不調のSOSサインを発信してきます。

健康を維持するためには、これらに注意を向ける「傾腸(けいちょう)」の習慣を持つことが大切です。

 

 

こんなことがあれば要注意!腸が発信する9つのSOSサイン

こんなことがあれば要注意!腸が発信する9つのSOSサイン

ここでは、腸が発信する9つのSOSサインをご紹介します。

 

  • 下痢・便秘
  • おならの増加
  • お腹の張り
  • 腹痛
  • お腹がゴロゴロ
  • 体重の急な増減
  • 肌ツヤの低下
  • ゲップ・胸やけ
  • 便の状態

 

それでは、一つ一つ詳しく説明していきます。

 

1.下痢・便秘

病原菌への感染、食生活や生活習慣の乱れ、精神的なストレス、病気など、心と身体に不調が生じると、その反応として症状が現れやすくなります。

 

2.おならの増加

腸内の悪玉菌が増えると、ガスの量が増えてにおいも臭くなります。

便秘や過敏性腸症候群のほか、大腸がんやSIBO(小腸内細菌増殖症)などの病気に起因する場合もあります。

 

※SIBO(小腸内細菌増殖症)についてはこちらの記事をご覧ください。

しくみを知れば改善できる!便秘と下痢のメカニズムや脳と腸の関係性

 

3.お腹の張り

おならの増加と同様に、悪玉菌の増加によるガスの過剰発生が原因です。

便秘と併発することが多く、食欲不振などを招きます。

 

4.腹痛

便秘や下痢と併発することが多いですが、痛みの感じ方や位置などで原因も変わってきます。激しい痛みや長引く場合は医師の診断を受けた方がよいでしょう。

 

5.お腹がゴロゴロ

腸の動きが激しい時になる音。

空腹時になるのは問題ありませんが、食事の直後にも音が激しいようなら、過敏性腸症候群やSIBOなどの病気の疑いもあります。

 

6.体重の急な増減

腸内フローラのバランスが崩れ、消化・吸収の機能がうまく働いていない状態。

体重増加は吸収しすぎ、体重減少は吸収せずに流してしまっています。

 

7.肌ツヤの低下

腸内フローラのバランスが崩れ、悪玉菌による代謝物が肌に悪影響を与えています。

栄養吸収の機能が低下したり、病気に起因したりするケースもあります。

 

8.ゲップ・胸やけ

お腹の張りとおならの増加と併発することが多い。

ガスの過剰発生で胃腸の内圧が上がり、胃液などが食道へ逆流してしまうことで起こります。

 

9.便の状態

便の色やカタチによって、腸内環境の状態を量るバロメーターになります。

 

 

便の色・カタチを観察して腸内の状態をチェック!

便の色・カタチを観察して腸内の状態をチェック!

便の色やカタチを観察することで、普通は見ることのできない腸内の状態をチェックすることができます。

理想的な便の状態は、バナナのような形をし、やや黄色っぽい茶色の便です。

この状態であれば、腸内細菌のバランスや、腸内で消化・吸収するスピードのバランスも正常ということになります。

便の黄色さは、消化液を構成する「胆汁酸」の色です。

腸内での通過時間が長くなると、どんどん水分が吸収されていき、胆汁酸が濃くなってしまいます。

便秘の状態で排出された便が黒くなるのは、そのためです。

逆に腸内での滞在期間が短くなると、水分吸収の時間が少なくなり、黄色が薄まった軟便や下痢のような状態になります。

また、大腸に出血があると赤い便、胃や十二指腸に出血があると黒いタールのような便になります。

白い便が出ることもあって、それは十二指腸やすい臓、胆管にがんができることで、胆汁の出口がふさがって胆汁が出なくなるために白くなります。

 

 

まとめ

 

今回は腸が発信する9つのSOSサインと、中でも便の状態をチェックする重要性について説明しました。

便の状態をチェックすることで、身体の健康状態も推測することができます。

日頃からチェックする習慣をつけて、健康管理に役立てましょう。

 

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