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コラム

Column

筋トレ 2022.06.04

もしかして陥っている!?肉体改造の落とし穴

人生最高のカラダになりたいと思っていて知識を取り入れていない人はいないはず、ましてやトレーニングが甘い人はいないはずです。

それでも、カラダが思うように進化していかない…。今回は、そんな時に陥っているかもしれない「落とし穴」について紹介します。

 

「手段」と「目的」を履き違えるから失敗する

ボディメイクを始めるきっかけは、自由です。

純粋なカッコよさ・美しさを求めている人もいれば、何かのスポーツにおけるパフォーマンスアップを求めている人もいます。

幼少期に憧れたヒーローのような強靭さを手に入れたい、という人もいるでしょうし、アンチエイジング的な考えによる人もいるでしょう。

異性にモテたくて取り組む人、最近では、ボディビルのコンテストで勝つために取り組んでいる人も増えています。

いずれにせよ、誰しもが目的としているのは「いいカラダになることです。

しかしながら、「いいカラダ」って、実はとっても漠然とした言葉ですよね。

判断基準を考えてみても、結局は「人の目」以外にないからです。

ただ、自分の現状を把握するための目安は、いくつかあります。例えば、体重や体脂肪率、それから食事による摂取カロリー。

それら3つのデータをとって変化を見れば、客観的に分析することが可能になります。

そういったデータを参考にすること自体は、決して悪いことではありません。

しかし、「人の目」という曖昧な判断基準に対して「数値」という絶対的な数量データのほうが明確すぎるからか、いつしか「いい数値を出すこと」が目的に成り代わってしまうという珍現象が、しばしば起こります。

本来ならいいカラダになるための体重管理、体脂肪チェック、カロリー調整のはずです。

それなのに、いいカラダになるかどうかを理解しない・考えないまま摂取カロリーを無駄に抑え、ただやせ細ったカラダになってしまう。

このような失敗例は、かなり多いです。また、他者から得たアドバイスを忠実に守ることが、目的に成り代わってしまうパターンも非常に多いです。

例えば、ジムでトレーニングをしている時に「何を食べたらいいですか?」という話になり、「玄米にしてみたらどうですか?」と言われた場合、いいカラダになるための手段のひとつにすぎなかった「玄米を食べること」が、果たすべき目的になってしまうのです。

 

 

継続は力になる。が、それだけにとらわれすぎるとしくじりを生む

トレーニングのやり方以上に、食事にはそれぞれのカラダに合う、合わないがあります。

白米を玄米に変えてしばらく経っても、カラダにいい変化が見てとれないのなら、自分には合わない可能性が高いと判断し、ほかの手段に切り替えるべきなのです。

にもかかわらず、数ヶ月後「玄米を食べているのですが、全然ダメなんです」と、相談することはありませんか。

ダメならば、変えればいいだけのことなのです。

同じように、毎日体重計に乗り続けて、数値の変化に一喜一憂するのも履き違えだということに気づいてください。

たとえば、10キロある余分な体脂肪を1ヶ月につき1キロ落としていくペースで取り組むとしましょう。

9ヶ月後、落とすべき体脂肪は1キロになっているはずです。

その「残り1キロ」を最初の「10キロあるうちの1キロ」とまったく同じペースで落とせると思いますか?

少し冷静になって考えてみれば、誰にでもわかること。

なのに、実際に減量期の渦中に身をおいて、目的と手段を履き違えてしまっていることにも気づけずにいると最初に設定したペースになぜか固執してしまうのです。

最近では、ボディビルに限らず、ボディメイク系のコンテストが国内外で数多く開催されています。

ハイシーズンである夏から秋前には、インスタグラムなどのSNSを覗くたびに、必ず体重計を写した減量の進捗を記録・報告する投稿を見かけました。

大会が近づくにつれ、何かしらの絶対的目標がないと不安になってしまう気持ちは、とてもよくわかります。

でも、そのような不安に押しつぶされそうになり、単なる数字をはじき出すだけの機会にすがってしまうようでは、一生かけても理想のカラダにはたどり着けないでしょう。

 

 

自分の目を信じること。ただの「習慣」になったら“終わり”

繰り返しになりますが、いいカラダ」の判断基準は「見た目がいい」事以外にありません。

そこにある曖昧さを払拭するためにできることは、自分の目をしっかりもつことです。

不安に負けそうになったときに頼るべきなのは、本来、機械ではなく自分自身なのです。

自分の目をしっかりもつ」とは、「自分のカラダに対する意識を深める」といい換えることができます。

胸のカタチをよくしたくて始めたはずのベンチプレスが、次第にただのルーティンとなってしまう。

体脂肪を燃やすために、トレッドミルなどの有酸素運動をメニューに組み込んだはずが、続けるうちに「ただ、習慣になっているから走る」ようになってしまう。

最悪、義務感から継続していることさえあるでしょう。

このように食事以外でも、目的と手段の入れ替わりは頻繁に起こるのです。

トレーニングは、ある種の中毒性をもっていますから、続けるうちに「続けること自体が楽しい」と感じるようになるのは、よくあること。

無理なく続けられるようになるのは、健康・フィットネスの観点からすればとても素晴らしいことですし、継続という証は、揺るぎない自信にもつながります

人の心に強い心をもたらします。

しかしながら、殊にカラダのカタチを変えるということに関しては、継続だけにとらわれてしまうと、しくじりを生みます。

ボディメイクの世界では「反応が悪い」という事実を真っ向から受け止めて、種目という手段を即座に切り替える判断ができる人、つまりは自分のカラダに対する認識が深く柔軟に対応できる人だけが、成功を手にすることができるのです。

 

 

まとめ

今回は肉体改造に対してみなさんが陥っているかもしれない「落とし穴」について紹介しました。

ある程度の知識もある、トレーニングもしている、でもなぜ肉体改造に失敗するのか。

食事管理の具体的な方法の前に振り返ってみましょう。

 

 

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